(随時更新)2022年に読んだ本のメモ

1月

データサイエンス関連

www.kspub.co.jp
ベイズ統計の本をまともに読んだことがなかったのでざっと通読した。

ソースコードが多くを占める本としては、理論的な解説がかなりしっかりされていると思う。とくに状態空間モデルに関する記述が分厚い。大事なことは繰り返しを厭わず何度も説明するスタイル。ソースコードはどうしてもR以外がいい、という人でなければ、最初の1冊として申し分ないのではないか。

その他

www.msz.co.jp
時代的なものなのか、構造主義っぽい話だなという印象を受けた。本文中にそのような記述はないが。

著者によれば、科学の当事者である科学者は同時代のパラダイムを完全に理解しないまま研究しているらしい。会社のことをよくわかっていなくても仕事を進められるように、科学者の仕事である科学もそういうものなのかもしれないと思った。

www.saiensu.co.jp
経済の歴史的発展を解き明かすために文献調査だけでなく計量的手法やゲーム理論などさまざまな道具が使われてきたことがわかる。

株仲間が市場経済の発展に寄与していた話などは雑学的にもおもしろい。

マルクスウェーバーでは宗教と経済の因果の向きが逆という指摘は、単純化されているものの言われてみればと思った。


www.diamond.co.jp
網羅的な内容。インデックスとして、ここから興味のあるトピックを見つけて進んでいくのに使えそう。